Innocense


今日は、びっくりするくらい授業がないんです。必修と準必修は1つもないんですが、それよりも総合科目が全然おもしろそうなのがない!これはどうしたもんか。単位が取りたいのに、取らせてくれない。考えて時間割を組まなきゃ。ていうわけで、昼過ぎまで家にいました。家の中がカビっぽい匂いが立ち込めてたので、原因を追求したら、水道管の中でした。マジックリン使って管の中を攻撃して、割り箸で置くまで磨くって作業を4回くらい繰り返したら、においは少なくなった。夜には完全になくなったけどね。で、部屋全体を掃除した。先輩にもらった机も組み立てた。なんとなく、綺麗になったんじゃないかしら。その勢いでそのまま学校行って洗濯。ますますいい感じ♪その後、何かの授業に出たのだが… 忘れてしまった。夕方は部活してた。


夕方から、彼女と映画を見に行った。「イノセンス」というアニメ。(関連日記:2004/02/10 , 1/27Ghost in the shell の続編みたいな感じと思ってたら、TV版の STAND ALONE COMPLEX の続編みたいな感じ。イノセンスは、Ghost in the shell と同じように、人間をテーマにした映画で、人間と機械、人形の違い。自分という存在。夢か現か。などをテーマにしていて、とても面白い。アニメとか映画というより、世界に入りこんでいく感じだ。始めの前振りが非常に長かった気がする。けど、最後まで見ると、その途中も全部つながるって感じ。トグサの電脳がハッキングされて、同じような場面が3度繰り返されるシーンとか、自分が夢の中で繰り返されたかのような錯覚に陥る。あの場面は、ホントすごいと思う。イノセンスというか、このGhost〜シリーズは、ユビキタス・コンピューティングの社会を空想して作られている。どこからでもコンピュータ、ネットに接続できる社会。脳がネットにつながって、知識がネット上で共有化されるようになっていたら、博識であることなど関係ない。なんでも瞬時に分かることができるから。必要なのは頭の回転といったところか。そんな未来も、所どころに散りばめられたセリフに込められている。さらに、このシリーズでは、体をサイボーグ化するという設定がなされている。しかも、技術が追いつかずに人間と機械の間を埋められずに人間が退廃していく現象なども設定されて、それがテーマの一面を担っているところも興味深い。人間の脳をHDDも移したとき、例えば記憶などは移すことができるかもしれないが、人間の脳の機構は人間が解明することができるのだろうか。人は、自分が経験したこと、教えられたこと以外も、やろうとしたり、出来たりする。現存するコンピュータとの大きな違い。人間が生物、細かくは人間を研究し、解明することは、人間ですら構造が分かったただの有機物に過ぎない存在にしらしめるということである。脳の学習能力が万人、同じ機構をもつのか、各人が違う機構をもつのかは分からない。人は生まれたときから同じ体験のみを共有することは出来ない。きっと,永遠にわかることのない問題。人間は、いつか死ぬと分かりながら生きる存在。人形は、死んでいるというもとで生きる存在。そのとき人間は、どちらの「ヒト」を選びたがるだろうか。人間は、遺伝子を残したいのだろうか。存在を残したいのだろうか。そもそも、自分の脳は自分だけのものなのか。自分だけの脳だと思っているその脳は、他の人からは簡単に中を覗くことが出来る箱かもしれない。と、小さい頃に思っていた。人間にまつわることは、何一つわからない。疑ってみれば全てが真実であり、信じてみれば全てが虚構なのだ。


映画を見終わったら、スパゲッティを食べた。昔の彼女と食べて以来の、なんか懐かしく、寂しいようなお店。食べ終わったら、そのまま駒場までチャリで行って、そのまま帰ろうと思った。帰りがけに、「友達に戻ろう」と言われた。好きと言われたその場所で。あまりにいきなりだったので、「うん」としか言えず、そのまま2ヶ月間のことをさーっと回想した。最後まで、優しいこと言ってくれて、悲しくはないのだけど、寂しい。今日でちょうど2ヶ月だったけど、長く続きそうな気がしていたのにな。でも、仕方ない。2ヶ月間はとても楽しかったです。友達の頃の方が、楽にやれてたって感じかな。でも、前のように戻れなかったら、それはとても悲しい… 今まで、付き合って別れるってのは、相手から好きといわれ、自分から終わりを告げるというのしかなかったので、相手から終わりを告げられてのは初めてです。でも、逆側の気持ちが少しは分かって、それも経験だったり。付き合うって、どういうこと?不思議なリズムで空を歩き続けるようなこと。ですか?